化粧水が効率よくなじむ、保湿上手な肌を目指す方法とは?
化粧水がなじみにくいと感じたことはありませんか?
どんな化粧水をつけても肌がうるおわないと感じた時にそのまま放置してしまうとさまざまな肌トラブルを招く恐れがあります。
そこで今回は、化粧水がなじみにくくなる原因と、なじみやすくするケア方法についてご紹介します。
■化粧水がなじみにくいのはなぜ?
(1)肌本来の水をはじく性質
肌の1番外側には角質層表面をおおっている「皮脂膜」があります。
この皮脂膜は、肌の水分を保ち蒸散を防ぐとともに、約1兆個もの皮膚常在菌(善玉菌)が異物・雑菌・紫外線などの外的刺激から肌を守っています。
皮脂膜の主成分は油なので、水を主成分としている化粧水などのスキンケア用品は肌に上手になじむことができません。
人の肌は、そもそも化粧水がなじみにくいのです。
(2) 外的ダメージ
空気の乾燥、紫外線、マスクの摩擦などの外的ダメージは、肌のうるおいを奪い、肌のバリア機能を低下させます。
うるおいが不足しバリア機能が低下した肌は、角質層を厚くして自分を守ろうとするため、硬くゴワゴワした状態になります。
角質層が厚くなると、化粧水がなじみにくくなり、ますます乾燥を加速させる原因となります。
(3)エイジング
肌内部では日々新しい細胞が生まれ、それに押し上げられて古い細胞がはがれ落ちます。そのサイクルは通常28日周期ですが、年を重ねるごとにその周期は遅くなり、アラフォー世代になると40日前後になります。周期が遅くなると古い角質が落ちずに積み重なり、化粧水がなかなか浸透しにくい肌になってしまいます。浸透が悪くなると乾燥しやすくなり、肌荒れやゴワつき、くすみなどの肌トラブルを招く原因となります。
■化粧水を肌になじむようにするためのケア
肌なじみが良くないと化粧水に含まれる保湿成分が角質層にうまく浸透せず、期待するほどの保湿感が得られません。そこで効率よく化粧水を角質層に浸透させて、うるおいに満ちた肌を目指すためのケア方法を紹介します。
①余分な角質を落とす
古くなった角質が残っていると角質層は厚くなり、化粧水が浸透しにくくなります。ピーリング効果のある洗顔料などを使用すると、余分な角質を落とすことができ、化粧水が浸透しやすくなります。ターンオーバー周期の乱れを感じる人や、毛穴の詰まりが気になる人におすすめです。
ピーリング効果のある洗顔料は様々な種類があり、刺激が強いものもあるので、パッチテストなどをしてご自身に合うか確認してから使用しましょう。
②導入美容液を使う
導入美容液とは、洗顔後すぐに使う美容液です。いつものスキンケアにプラスするだけで化粧水の肌なじみを良くし、角質層への浸透をサポートするので、保湿が上手な肌に導くことができます。
化粧水がいつまでも肌の上に残る感じが気になる人や、いつも使っているスキンケアが物足りなくなってきた人はぜひお試しください。
③フェイスパックを使う
肌が乾燥していると、水を主成分とする化粧水がなかなかなじみません。フェイスパックは5分〜15分間肌に密着させるため、角質層にしっかりうるおいを届けることができます。
指定時間以上つけてしまうと、逆に肌が乾燥するので時間通り使用しましょう。
また、毎日パックをすると肌がふやけている時間が長くなり、肌のバリア機能が低下につながる恐れがあるので使用頻度に注意が必要です。
うるおいを上手に取り入れることができる肌はダメージを受けにくいので、肌トラブルが少なくなり、肌自身のうるおいを保つ力も向上します。美肌のために、今日から上手な保湿ケアを始めましょう。