2025年 3月 10日

免疫力と腸活の深い関係

こんにちは。梅の花がほころび始め、春一番の便りが聞こえてくる季節となりました。日差しの温もりに春の訪れを感じつつも、まだまだ寒暖差が激しく、風邪やインフルエンザに悩まされる方も多いのではないでしょうか。この時期は「三寒四温」とも言われ、寒い日が続いたかと思えば、急に春のような暖かさになることもあります。

こうした気温の変化は自律神経の乱れや冷え、倦怠感などの体調不良を引き起こしやすく、免疫力が低下しやすい時期でもあります。

この季節を元気に乗り切るためには、免疫力を高めることが大切です。その鍵を握るのが「腸」。近年、「腸活」という言葉が注目されるようになり、腸内環境を整えることが免疫力向上につながるという研究が次々と発表されています。

◾️腸は「第二の脳」？

腸は単に食べ物を消化・吸収するだけでなく、多くの神経細胞が存在し、自律神経やホルモンのバランスを調整する役割も担っています。そのため、「第二の脳」とも呼ばれることがあります。また、腸には体全体の免疫細胞の約70％が集中しており、外部からの有害なウイルスや細菌と戦う重要な拠点となっています。

◾️腸内細菌と免疫の関係

腸内には100兆個以上の細菌が存在し、善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランスによって腸内環境が決まります。善玉菌が優勢な状態では、腸のバリア機能が強化され、免疫力が向上しやすくなります。しかし、悪玉菌が増えると腸内環境が乱れ、免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなる可能性があります。

◾️免疫力を高める腸活のポイント

発酵食品を積極的に摂る
ヨーグルト、納豆、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品には、善玉菌を増やす効果が期待できます。特に乳酸菌やビフィズス菌は腸内フローラを整え、免疫細胞の活性化をサポートします。
食物繊維をしっかり摂る
野菜、果物、海藻、豆類などに含まれる食物繊維は、腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やす助けとなります。また、不溶性食物繊維は腸の蠕動運動を促し、老廃物を排出しやすくする効果もあります。
適度な運動と十分な睡眠を確保
運動は腸の動きを活発にし、ストレス軽減にもつながります。また、睡眠不足は腸内環境を悪化させる要因となるため、しっかりと休息をとることも大切です。
ストレスをためない
ストレスは自律神経を乱し、腸の機能低下を招きます。リラックスする時間を持ち、腸と心の健康を両立させましょう。