2022年 9月 17日

紫外線ダメージを持ち越さない！夏のインナーケア

気温が徐々に高くなり、夏の訪れを感じはじめるこの頃。海やレジャーなどを楽しみたい反面、どうしても気になるのが「紫外線」。

紫外線を浴びると私たちの体ではさまざまな反応が起こります。その中の1つが「酸化反応」。この酸化反応は、私たちの肌に大きく影響すると言われており、しっかりとケアすることが大切です。

そこで今回は、紫外線が1年で最も降り注ぐこの時期にお届けしたい、紫外線による酸化反応や肌への影響、そして酸化から肌を守るケア方法についてご紹介します。

■紫外線によってシミができるメカニズム

「紫外線＝シミ」は、多くの人が持つイメージですが、そもそも紫外線を浴びるとシミができるのはなぜでしょう。私たちの肌は紫外線を浴びると、肌表皮の基底層にある「メラノサイト」という細胞内で酸化反応が起こり、黒色のメラニンが作られます。

このメラニンは、紫外線の悪影響から私たちの体や肌を守ってくれる、いわばボディガードのような存在で、肌トラブルや病気（皮膚がんなど）を防ぐために必要な存在です。

生成されたメラニンは、通常はターンオーバー（肌の新陳代謝）によって排出・はがれ落ちますが、大量の紫外線などにより、過剰なメラニンが生成されると排出しきれなくなります。その結果、肌に残ったメラニンがシミになるというわけです。

■シミ対策には欠かせない！酸化対策

紫外線による過剰な酸化反応・シミ発生を防ぐためにもUVケアは必要不可欠。しかし日焼け対策をしていても、「肌が黒くなった」「シミができた」という経験をお持ちの人も多いのではないでしょうか。

実は私たちの体で起こる酸化反応は、紫外線以外にも「ストレス」「過度な運動」「大気汚染」「喫煙」などによっても引き起こされます。

加えて、メラニン排出に欠かせないターンオーバー（肌の新陳代謝）のサイクルは、年齢とともに遅くなるため、しっかり対策しないとメラニンが蓄積されやすくなります。

一度できてしまったシミは、スキンケアや治療で時間をかけて”徐々に”薄くすることはできても、簡単に消す方法は、今のところありません。

また体内の酸化反応はシミだけでなく、シワなどのエイジングサインや乾燥・炎症などの肌トラブルを引き起こし、いずれも気づいてからの対策ではすぐに解決はできません。

そのため「肌トラブルがないから大丈夫」と安心せず、手遅れになる前にしっかりとケアすることが何よりも大切です。

■酸化対策はインナーケアから

シミをはじめ、さまざまな肌悩みの原因である「酸化」から肌を守るためには、「酸化反応を抑える」ことが何よりも大切です。

紫外線やストレス、過度な運動、大気汚染、喫煙などの酸化の原因にあらゆる角度から対策をしていきましょう。

まずは、外からの刺激である紫外線を日焼け止めでカバー。加えて、抗酸化作用のある栄養素を摂取して内側からもしっかりとケアすることが大切です。

もともと私たちの体には抗酸化作用をもつ物質が存在していますが、これらの抗酸化作用は20代をピークに徐々に下がっていきます。そのため、ビタミンCやビタミンE、アミノ酸やポリフェノール類、ミネラル類といった抗酸化作用のある栄養素を積極的に摂取するのがおすすめです。

しかし、抗酸化作用のある栄養素を1日だけ摂取しても、酸化対策にはなりません。酸化対策には「続けること」が大切です。とはいえ忙しい日常の中で、食事を工夫してすべての栄養素を摂取するのは難しいですよね。そんな時は、サプリメントなどをうまく活用した継続的な酸化対策で、しっかりと美肌作りをしていきましょう。